ビジネス

イシューとは変革をもたらす本質的課題

安宅和人の「イシューからはじめよ」を読んだ。著者はマッキンゼーのコンサルタントや脳科学の研究者である。ビジネスと科学研究の両面から知識労働について関わってきた人だ。私の理解では、彼が言うイシューとは、科学研究においてこのことが分かると科学…

データマイニングと多様化の時代

最近、データマイニングについて調べ、研究会やシンポジウムに参加して情報収集している。経済界では、ビッグデータという言葉が流行になっており、データの重要性が叫ばれているようだ。データが大量にあるので、データマイニングの仕事が必要になっている…

スポーツ文化を破壊する企業の不条理

一週間振りにハンググライダーショップに行くと、大変な事が起きていた。ショップの内装ががらんとしており、受付をすると、Iさんが独立したのでそちらで話を聞いてくれと言われた。何が何だか分からず、周りの人に話を聞いたり、新しい独立したショップに行…

努力主義の時代から美意識の時代へ

最近、特に思うのは、社会の構造が変ってきたのではないかということ。今の不況はただの経済不況ではなく、社会構造の変革に伴う混乱状態なのではないかと思う。サラリーマンは社畜だという議論がネットの至る所で繰り広げられている。実際、産業社会ではル…

競争的環境で生きるには変わった人と仕事をしよう

私は、博士号を取りたいと思い、社会人枠で生物学系の大学院に入学した。所属した研究室は世界的にも有名で、Natute誌から取材を受けたことがあるほど有名で研究室内の人間関係は最悪であった。 200人以上の大きな研究室で、研究資金も豊富にあったので、…

飛行滞空時間を一覧にしてみた

ビジネスやスポーツだけでなく、一般生活でも測ることは重要だ。ハンググライダーやパラグライダーは必ずのフライトログという日誌を付ける。日誌には飛行時間も記入するので、飛行時間の一覧を作ることが出来る。私の飛行時間は以下の通りだ。 飛び抜けて高…

「スペンド・シフト」:自分サイズの経済活動を

イケダハヤト氏が薦める「スペンド・シフト」という本を読んだ。この本を読んでイケダハヤト氏がめざす方向性が垣間見えた気がした。この本の中では特にデトロイトでデトロイトを活性化させようとする食堂の人々の話に感銘を受けた。デトロイト言えば、産業…

世界を駆け巡る冒険者集団

筑波大学でスポーツビジネスの公開講座に参加した。その中で「浪漫の虎」というスポーツビジネスアイデアについてのレポートを提出した。コンペ形式で講演者が採点をし、おかげさまで私は【林田祐樹賞】というのを頂いた。そのレポートを以下に掲載する。 - …

インフルエンザとマイコプラズマ肺炎

3月の中旬からインフルエンザとマイコプラズマ肺炎にかかり、二週間程寝込んでいた。 残業が続き、休日出勤もして、次の日に三日間の出張に出かけた。着いた早々体がだるかったが、気にしないで、夜も酒を飲んでいた。合宿なので4人で泊まっていたが、隣の…

ダンス×方向性×自然体

ダンス 2/20につくば市でダンス会社を立ち上げている林田裕樹氏の「勇者の鼓動」の講演を聞いた。林田氏は、高校まではスポーツ少年であったが、大学に入りダンスの魅力に取り付かれ、成り行き(?)でダンスで身を立てる道に進んだ。方向性 林田氏は非営利…

障害者×スポーツ×感動

昨日、「勇者の鼓動」でエイベックスの三浦卓広氏の講演を聞いた。以前にエイベックス社長ブログを見たことがあり、とてもナイーブで、とてもまじめな社長という印象があった。三浦氏のエイベックスグループの仕事のやり方の説明を聞いて、さすがよく考えら…

スポーツビジネスに対する感想

最近、スポーツビジネスに関する本を読んだり、講演会を聞いたりしているが、どうも違和感がある。そこでその違和感を考えてみたところ、次の三つの原因があるように思う。1.メジャースポーツの話ばかり 野球やサッカー等のメジャーなスポーツのばかりで困…

やりたい事を自分に問いかける

スポーツビジネスの公開講座醒めて起て!勇者の鼓動に出席しました。講演者は海洋冒険家の白石康次郎さん。とても面白かった。全然威張ってなくて、自然体な感じだった。 気になった言葉は、「やりたい事を自分に問いかける」という事。白石さんは、ヨットで…

鳥は自分が飛べると信じているから飛べるのだ

どこかの啓発本で「鳥は自分が飛べると信じているから飛べる」という文章を読んで、どこかうそ臭いと思っていた。しかし、ハンググライダーをやっていて、実はその言葉は真実であると思うようになった。 ハンググライダーは、大きな羽を担いで、人間が飛ぼう…

リストラはいいこと?

先日、NHKの税についての番組を見た。日本とスウェーデンの税負担に対する感じ方の違いのVTRを見た。スウェーデンの方が日本より税負担率が高いのに、スウェーデン人の税負担の感じ方は日本より低いのだ。 スウェーデンでは、失職した人は職業訓練学校に数ヶ…

個人のブランド化について

今までは組織や会社のブランド化について語られ、その手の専門の仕事をする人がいる。しかし、近頃は個人のブランド化が重要になってきた。 そのポイントの一つは、組織は死ぬまで個人を保証してくれる時代ではなくなり、組織は個人の生活の責任を放棄し始め…

仕事最終日

今日は、今の仕事では最後の日だ。元々、長くなるとは思っていなかったが、一年以上も続けて働くことになった。今回は、契約期間が切れたわけではなく、少しだけ良い条件の仕事が見つかったので、転職することにしたのだ。 発つ鳥、後を濁さず、ではないが、…

自分にとって重要なことは三度行なう

以前読んだ企業小説の中で、三度の拒否というのがあった。 ある女性企業家が自分と同じように企業家を目指す女性を支援したいと考え、会合を開いた。たまたま、そこに居合わせたウェイトレスが興味を持ち始めた。彼女は自分の境遇に不満を持ち、何か変化を求…

アウトドアスポーツの問題点7 危険性の高さ、保険制度が不十分

アウトドアスポーツは野外での活動なので、リスクがつき物だ。アウトドアスポーツ、特に乗り物系のものは、人間の体よりも大きいものを高速で動かすので、やはり危険が多いと思う。野外での活動で自然を相手にしているので、予想がつきにくい。 カーレースの…

アウトドアスポーツの問題点6 習得期間の長さ

アウトドアスポーツの問題点の一つとして、習得期間が長いということが挙げられる。この問題は、スポーツの中でもアウトドアスポーツ特有のものかも知れない。 例えば、ハンググライダーは山飛びまでおよそ15日必要で、インストラクターがかかりきりで、見…

アウトドアスポーツの問題点5 生涯スポーツとしてデザインされていない

全般的に日本のスポーツは生涯スポーツとして定着していない。スポーツは子供や若い人がやるものだという思い込みが強い。確かに、競技で新記録を出したり、優勝するためには若い方がいいだろう。しかし、スポーツの目的は新記録や優勝だけではないはずだ。…

アウトドアスポーツの問題点4 一般的認知度が低く、身内だけの閉鎖的社会

アウトドアスポーツの各業界はかなり閉鎖的だ。 例えば、ヨットをやっている人は、親や知人がやっているか、偶然どこかでヨット部等に所属して、やり続けているというパターンしかないようだ。つまり、あまりにマイナーなスポーツなのだ。一版の人はヨットと…

アウトドアスポーツの問題点3 競技志向からレジャー志向へ

日本のスポーツは元々競技を目指して作られてきた。だから、勝ち負けにこだわり、そのためのスポ根が流行ったのだと思う。だが、時代が変わって、スポ根が流行らなくなった。時代が変わったのに関係者の意識は変わらずに、相変わらずスポ根を続けてきた。 競…

アウトドアスポーツの問題点2 道具や機体が高額

一般にスポーツには道具やウェア等にお金がかかるが、特に乗り物系のアウトドアスポーツはお金がかかりすぎる。スキーでもブーツだけでも数万円、板でも数万円、ウェアに数万円かかっていしまう。ハンググライダーは新品だと50万円、一番下のカテゴリーのフ…

アウトドアスポーツの問題点1 会員制は広い顧客層を排除してしまう

これから、私が一年間のアウトドアスポーツでの経験を通して感じてきたことを書いていこうと思う。あくまで、アウトドアスポーツ業界の外の人間として感じたことなので、正しいとか間違っているかとではなく、なるべく事実に即して述べて行きたいと思う。 会…

正しい間違え方

書籍 伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律本書は、先日も「結果でなく決断に集中せよ」で紹介したが、違った側面から紹介する。本書の著者は、不確実性にどう対処するかについて説いている。 不確実性の下では、未来を予測することは不可能なので…

「正しいかどうかではなく、うまくいっているかどうか」に焦点を当てる

書評 史上最強の人生戦略マニュアル この本を読んで感じたのは、この本はかなり心にグサっと来るできれば読まないで済ませたいような現実を突きつけてくるような本だ。あくまでも事実認識を重要視して具体的に戦略を立て、実際に行動することを仕向けるよう…

「もしドラ」がはやってる理由

書籍 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」がベストセラーになっているのは、企業幹部や企業化だけではなく、子供から大人まで各個人が自…

断捨離は今を重視する

断捨離では過去や未来に重要視せず、現在に焦点を当てる。未来が読めない今の時代には今を見つめる断捨離的生き方が良いのかも。現在が未来を作り、過去への解釈を変えていくのだ。 関連記事 自分との関わりの中から物を整理する - スピード冒険野郎の操縦席

自分のやりたい軸を見つける

書評 絶対ブレない「軸」のつくり方 著者は、元金融マンでスポーツ業界で働こうと決め、様々な困難をくぐり抜けてきた人物だ。アポなしでアメリカのスポーツエージョンに会いに行き、事務所の前で座り込みまでして仕事を探そうとした。くじけそうになる低迷…