アウトドアスポーツの問題点7 危険性の高さ、保険制度が不十分

 アウトドアスポーツは野外での活動なので、リスクがつき物だ。アウトドアスポーツ、特に乗り物系のものは、人間の体よりも大きいものを高速で動かすので、やはり危険が多いと思う。野外での活動で自然を相手にしているので、予想がつきにくい。


 カーレースのサーキット場やスキー場ではレスキュー隊が待機していて、怪我人がいないか、常時監視をしている。アウトドアスポーツは、道具を使ってスピードを 出したり、危険性のあることをする傾向があるので、そのリスクを軽減するために余計に人員が必要になってくるのかもしれない。


 ハンググライダーは、危険だそうで、保険会社も保険を適用してくれないので、初心者でも機体を購入しなければならないようになっている。しかし、パラグライダーは違っていて、保険の適用があるので、初心者は山飛びのときに機体を買う必要は無く、レンタル機体で空を飛ぶことが出来る。


 だが、本当に危険性が高いのだろうか。確かに、フォーミュラカーは一歩間違えると大事故になってしまい、車も壊れることが多い。しかしながら、それも人によって事故率は変わり、あまり壊さないこともいるし、すぐに壊してしまう人もいる。


 グーグル検索で「ハンググライダー」や「ボブスレー」という検索をすると、トップに出てくるのは、それらのスポーツでの死亡事故だ。事故が稀なので、死亡事故が起こるとマスコミが騒ぎ立てるので、危険なスポーツのイメージが出来上がっているのではないか。飛行機事故と同じで確率的には低く、自動車事故の方が危険なのに、一旦飛行機事故が起こると多くの人が犠牲になるので、印象的には危険なイメージが付きまとってしまうのだ。おそらく、アウトドアスポーツも同じような固定概念が根付いてしまったのではなかろうか。


 野球やサッカーでも油断をすると大事故になるし、大怪我をする場合がある。むしろ、アウトドアスポーツの関係者は危険性を良く承知しているので、野球やサッカーの関係者より危険に対してよく注意をしているように感じる。


 それから、保険会社も危険なスポーツから逃げるのではなく、適切なリスクをとって、現状に即した保険制度を作り上げてほしいと思う。そもそも、保険会社に要求するのではなく、我々スポーツ関係者がどのような保険制度が欲しいのかを提案していかなければならないと思う。


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