アウトドアスポーツの問題点5 生涯スポーツとしてデザインされていない

 全般的に日本のスポーツは生涯スポーツとして定着していない。スポーツは子供や若い人がやるものだという思い込みが強い。確かに、競技で新記録を出したり、優勝するためには若い方がいいだろう。しかし、スポーツの目的は新記録や優勝だけではないはずだ。大人になってからでもやりたいと思う人は多いはずだ。

 ヨット業界では、今最も活気があるのは、A級ディンギーという小型ヨットだ。60歳〜80歳の高齢者が中心となってレースを楽しんでいる。中には、自分でヨットを作る人までいるそうだ。

 これは私が目撃し、ブログにも書いたが、バイクのサーキット場では40代おじさんたちが頑張っている。おそらく、中高年のおじさんたちは私と同じく、小学生の頃のスーパーカーブーム等を経験し、お金や時間の余裕ができたため、子供の頃からの夢のカーレースに挑戦しているのではないかと思う。

 しかも最近、どんな大型バイクもライセンスを取れば、日本で乗れるようになってきた。そのためか、若年層の車離れにも関わらず、中高年層のバイクに乗る人口が増加しつつあるとのことだ。

 人々にはスポーツをやりたいという気持ちがあるのに、その気持ちにスポーツ業界が適切に対応できていない気がする。その欲求や情熱を摘み取るのではなく、規制緩和などをして、活性化の種を育てていく気持ちが必要であると思う。


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