ヨットから学ぶ人生訓

ヨットは風上に向かって進むことができる。とは言っても、風に向かって真っ直ぐに進めるわけではない。風に対して、45度の角度で右か左によけて進んでいくのとはできるということだ。目的地が風上にあったらジグザグに進むことによっていつか風上にある目的他に行き着くことができるのだ。

よく人生のたとえで、風に逆らって進め、と言うが、エンジン付きの船でなければ、風に逆らって進む事はできない。世間の流れを風にたとえるなら、人はエンジンのない帆船、つまりヨットにたとえる方が良いと思う。そうだとすると、人は社会の流れという風に逆らって進めないが、風と45度の角度では昇っていけるのだ。社会の流れの力を利用して、風上にある自分の目的に行くことができる。


ヨットでは、風上に進むときには、しっかりと帆のシート(ロープ)をしっかりと引っ張っていなければならない。風に逆らって進むには、揚力が起こすために、帆をピンとさせる必要があるのだ。社会の流れに迎合するでもなく、反発するでもなく、ある緊張状態を維持しながら、踏ん張ることによっていつか目的地に着くのだ。


しかも、自動操縦で目的に到達するのではない。道は真っ直ぐではなく、ジグザグだ。ジグザクに進まなくてはならないので、目的地に近づいたかと思うと離れていく感じだ。何か遠回りをしていく気がするのだ。


ヨットでも人生でも行きたい所が風上にあるわけではなく、風下の場合は、風を背にうけたり(ランニング)、(世間の)風を横に受け流して(アビーム)、楽々に進む時もある。風上に進む技術があれば、どこにでも行くことができるのである。