天命を知れば、仕事への捉え方が変わる

書籍 人生に必要な荷物 いらない荷物〈2〉

この本は、前作の「人生に必要な荷物 いらない荷物」の二作目として出されたものだ。前作では、人生一般に焦点を当てていたが、二作目は仕事に焦点を当ててかかれた。
 各章の構成は、冒頭がタクシー運転手のやり取りになっていて、その後に天職を見つけた人々のエピソードになっている。著者は、乗車したタクシー運転手に仕事について質問や疑問を投げかけ、天職とは何か聞いて回っている。その結果、タクシー運転手というあまり人がやりたがらない職種であっても、様々な捉え方があることが分かってきた。教師、社会学者、人助けの仕事など人によって捉え方が異なっていた。もちろん、仕方なく運転手をしていて、仕事を嫌っている人もいた。
おそらく、著者が主張しているのは、自分の天命(天職)を見つけることができれば、自分がやっている仕事に対する捉え方が変わり、自分の人生の目標を達成することができるということではないだろうか。
著者の定義では、

成功とは
1. 自分の人生の目的を知り、
2. 潜在能力を最大限に発揮するために成長し、
3. 人のためになるような種をまくこと。

また、著者の意見では、成功とは結果のことはなく、成長のプロセスであるということだ。なかなか含蓄のある言葉だ。