日本人は権利について教えられてこなかった

 私は最近日本人の受けた教育について、日本人は権利という概念について教えられてこなかったのではないかと思い始めた。私が外国人と話していて指摘されたのだが、日本人は義務については学校や会社などで強制されて学ぶが、権利については学んでこなかったのではないかと感じている。
 権利という言葉は、使うと何か気恥ずかしく、どこか異世界の話のような感じがする。司法などの特別な仕事についている人だけが使う言葉のような感じだ。もともと、権利という言葉は西洋から入ってきたのだから、日本人になじみがないのも仕方がないと言えば、それまでだが、輸入してから百年以上経っているのだから、そろそろ根付いてもよさそうだが、いまだにピンと来ないと感じるのは私だけだろうか。
 この権利と言う概念を教育されてこないで、そんな人々が集まって社会を構成しているために、学校や会社での幸せ感が薄いのではないだろうか。義務ばかりを教えられ、楽しいことやりたいことを積極的に表現できない人間が集まっていては、幸せな社会が来ないのも当たり前だろう。
 権利と義務は一体化しているものなのに、日本の会社では権利を口にすると甘えていると一喝され、社蓄として生きていくしか方法がなくなる。日本国の憲法では、色々な権利が保障されているのだから、もっと権利を主張しても良いと思う。