ベンチャーキャピタルとコーチングの技法を大学・研究所教育に

 アメリカのシリコンバレーでは、ベンチャーキャピタルと呼ばれる投資家が沢山いるらしい。ベンチャーキャピタルはエンジェルとも呼ばれる。ベンチャーキャピタルはお金を投資するだけではなく,企業のための知恵も授けるということである。起業家は企業のノウハウがないので、ベンチャーキャピタルのような指導者が必要だ。日本ではこのような観念が薄いのではないかと思う。

 最近、コーチングというのがはやっているが,ベンチャーキャピタルもまさにコーチングではないかと思う。企業のプロが企業の素人の達成度を確認しながら,細かい指導をしてこそ、会社がうまく運営できると思う。

 私は思うのであるが,大学の学生などにもコーチングが必要なのではないか。大学では学問の空洞が起こっていて,学生たちはどのように学問を進めていいのか分からなくなっていると思う。学生のモチベーションのみを頼りにして,徒弟制度のようにしごいているばかりでは、良質の研究や学問はできないと思う。たまたま、コーチングの技法を持っている教授に就けば、ラッキーであるが,そんなことは滅多に起こらない。もっと組織的に学習のコーチングがなされるべきだと思う。