山頂で待ったが、飛べず

 天気予報の風情報を見て、午後から南になるというふうに出ていたので、10:00頃にショップに出かけた。待てども待てども風は変わらず、結局一本も飛べずに、終わった。山頂はとても寒くて、鼻水が出てきた。
 テイクオフは、南東と北西向きの二つがある。私のような無線誘導生はパラグライダーのハーネスで飛ぶ。パラグライダーと同じ様に座った姿勢でぶら下がるのでフローターハーネスという。フローターハーネスでの飛行は、ハングハーネス空気抵抗が距離が伸びない。北西向きのテイクオフはランディングまでの距離が長く、以前フローターハーネスの無線誘導生が山沈(森の中にランディングしてしまうこと)してしまったことがあるので、それから無線誘導生は飛べなくなったのだ。だから、無線誘導生は風が南東に変わらなければ、飛べないのだ。
 中級者や上級者は、機体の性能がよく、どちらでも飛べることができるので、次々と北西側テイクオフから飛び立っていった。混雑状態の山頂もいつの間にか我々無線誘導生のみが取り残され、結局風は変わらず、寒い中我慢して待った甲斐もなく、機体を片付けて、バンで山を下りることなった。本当に、ハンググライダーは風任せなので困ったものだ。ただし、うまくなれば、なるほど、飛べる可能性が高くなるのも確かだ。