好きなことを一生涯やり続ける

番組 三浦知良 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

 この番組はサッカー選手の三浦知良、通称カズのドキュメンタリーだ。私はもともと若い頃のカズは嫌いだった。おそらく、もてはやされて威張っている感じだったからだろう。
 だが、番組を見ていて、カズに対する印象が180度変わった。カズは、代表落選という挫折の後、彼のことを誰も知らないクロアチアのチームに移籍した。そこで、彼は忘れられない運命の人と出会ったのだ。それは、35歳のベテラン選手のユーリッチだった。ユーリッチは年齢にもかかわらず、チーム内の誰よりも懸命に練習していて、カズはその姿を見て圧倒され、生き方を変えることになった。
 カズは、誰かが自分を必要としてくれる限り、一生涯サッカーをやり続けるといっている。カズ自身ももてはやされていた時代よりも、挫折した後のほうが本当の人生になったと語っている。
 サッカーのように走り回るスポーツで43歳を過ぎても頑張っているのは驚異に値する。私はカズに対する印象が一遍に変わってしまい、カズのことを尊敬するようになった。