25〜27日目:プルークボーゲン

 スキーのSAJ2級を執りたいと思っていたが、検定内容を調べてみると、自分のレベルは4級ぐらいであることに気づいた。そこで、4級ではプルークボーゲンを練習する必要があるようだ。最初は、プルークボーゲンは初心者がやる練習だと思っていたが、実はそうではないようだ。インストラクターの先輩によると、指導員の資格を持っていても、毎日プルークボーゲンを練習するとのことだ。
 普通の自転車などに乗っていて、カーブを曲がるときは、内側に傾くのが常識だが、プルークボーゲンはどうも違うようだ。プルークボーゲンでは体重を外脚にかけ、上半身は曲がる方向とは逆の方向にほんの少し傾く。勿論、下半身は踏ん張るために少し内向きになる。自分は谷のほうに落ちながらスキーを横滑りしながら、スキーの方向が曲がっていく感じだ。練習するにつれ、外脚に体重をかける感覚をつかんでくると、とてもスムーズに曲がれる感じでスピードも出るようになった。まるで、自分が鷹になって上空から滑空しているような感覚だ。
 やはり、基本を学ばないとスキーの本当の面白さを知ることができないということに気づいた。ただ、滑れば上達するというものではないようだ。