生涯スポーツ:見るスポーツからやるスポーツへ
スポーツ業界では、スポーツは若い人のものという感覚が強いのではないだろうか。スポーツという言葉から連想するのは、まずは野球やサッカーだろう。これらのスポーツのシンボル的役割を担ってきたのは、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツ組織だと思う。プロ選手は多くの少年達の憧れとなり、大抵の人にとってそれがきっかけとなって野球やサッカーをはじめるのだと思う。プロスポーツがテレビなどを通して、人々にスポーツを知らしめて、その結果、観客が増え、スポーツ業界が成り立ってきたのではないか。
しかし、大人になってからスポーツを始める人もいるが、その人たちの動機はプロ選手への憧れではなく、好きだからやるということだ。見るスポーツではなく、やるスポーツとして好きなのだ。私は、見るスポーツではなく、やるスポーツに関心があり、やるスポーツにかかわって行きたい。やるスポーツは、見るスポーツとは成り立ちが異なっていると思う。プロ選手にならなければ、価値がないと思っているスポーツ関係者は多いようだ。だから、若いうちからスポーツをやらなければ駄目だという発想になってしまうのではないかと思う。中高年でも、高齢者でも体を動かして楽しみたいと思えば、それは生涯スポーツの入り口に立ったことになるのだ。それば、年齢に関係なく、スポーツをやって楽しむということだ。